SOILーSHOP生物教材製作所 / 自習室

高校生物の予習&復習&自習

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【80】競争的阻害と非競争的阻害

競争的阻害と非競争的阻害 “競争的阻害剤”は、酵素の活性部位を基質と奪い合うことで、酵素反応を阻害する。 “非競争的阻害剤”は、酵素の活性部位以外の部分(アロステリック部位)に結合することで、活性部位も含めて酵素タンパク質の立体構造を変化させ、…

【79】ミカエリス定数

ミカエリス定数(Km)は、酵素と基質の”結合しやすさ”を表している。 ミカエリス定数(Km)は、酵素基質複合体の濃度[ES]に対する酵素濃度[E]と基質濃度[S]の割合なので、ミカエリス定数(Km)が”小さい”ほど、酵素と基質が”結合しやすい”(酵素-基質…

【78】酵素反応と基質濃度

反応時間と生成物量の関係 酵素の濃度[E]を変えずに、基質濃度[S]だけを変えると、“化学平衡に達するまでの時間”と“最終的な生成物量”が変化する。 全ての酵素が酵素-基質複合体となる程度まで十分に基質濃度[S]が高ければ、基質濃度[S]を多少変えて…

【77】酵素反応と酵素濃度

酵素反応と酵素濃度[E] 酵素反応と基質濃度[S] 基質濃度を変えずに、酵素の濃度だけを変えると、生成物の量は変わらずに、反応速度だけが変化する。 酵素濃度[E]×1 酵素濃度[E]×2 酵素濃度[E]×1/2 【補足】 代謝(生体内の化学反応。例えば”光合成…

【76】酵素反応と化学平衡

酵素反応の時間と生成物量の関係 酵素反応が進むと、時間に伴って生成物量[濃度]が上昇するけれども、徐々に上昇は緩やかになり、やがて止まる。 生成物量/反応時間 一見すると反応が停止した様に見えるけれど、可逆的な酵素反応では、正反応(基質→生成…