SOILーSHOP生物教材製作所 / 自習室

高校生物の予習&復習&自習

【17】光合成〜葉緑体

葉緑体の中には、“チラコイド”と呼ばれる偏平な袋が積み重なった構造がある。

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葉緑体

チラコイド膜の外側には、クロロフィルaを取り囲むように様々な光合成色素(クロロフィルb、カロテノイド、キサントフィル…)が張り付いていて、それらの“アンテナ色素”が捕えた光エネルギーは、チラコイド膜に埋め込まれた“クロロフィルa”へと集められる。

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葉緑体とチラコイド

チラコイドの膜には、膨大な数の光合成色素“クロロフィルa”を含む膜タンパク質や、電子伝達系の膜タンパク質、ATP合成酵素などが埋め込まれている。

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チラコイド膜と光化学系

“クロロフィルa”が光エネルギーを受け取ると、光合成の前半にあたる反応(①水の分解、②電子伝達系、③NADPの還元、④ATP合成)が進む。

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光合成の“2つ”の段階

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【補足】

  • 葉緑体(光合成を行う細胞小器官)
  • ストロマ(葉緑体の内側の空間。チラコイド膜の外側。)
  • チラコイド(葉緑体の内側にある偏平な袋状の構造。チラコイドの膜には、光合成色素“クロロフィルa”を含む様々な膜タンパク質が“埋め込まれて”いる。)
  • グラナ(チラコイドの所々が層状に積み重なった部分。)
  • 光合成(”光エネルギー”を使って、水と二酸化炭素から有機物”グルコース”を合成する。ついでに酸素もできる。)

【参考資料】

  • 吉里勝利(2018).『改訂 高等学校 生物基礎』.第一学習社
  • 浅島 誠(2019).『改訂 生物基礎』.東京書籍
  • 吉里勝利(2018).『スクエア最新図説生物neo』.第一学習社
  • 浜島書店編集部(2018).『ニューステージ新生物図表』.浜島書店
  • 大森徹(2014).『大学入試の得点源 生物[要点]』.文英堂