SOILーSHOP生物教材製作所 / 自習室

高校生物の予習&復習&自習

【48】被子植物の重複受精

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花の構造

“花”では、雄しべの先端の“葯”には“花粉”が、雌しべの根元の“胚珠”には“胚のう”が、それぞれ作られる。

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被子植物の配偶子形成

雌しべの柱頭に花粉が付着(受粉)すると、花粉から花粉管が伸び始める。花粉の内部では、雄原細胞が分裂して2つの“精細胞(雄性配偶子)”となり、花粉管に導かれて”胚のう(雌性配偶体)“へ向かう。

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被子植物の重複受精

花粉管が胚のうに到達すると、2つの精細胞が、“卵細胞”と“中央細胞”にそれぞれ受精(重複受精)し、”受精卵(胚)”と“胚乳細胞(胚乳)”になる。

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発芽&成長

種子が発芽すると、胚(子葉&幼芽&幼根)は胚乳を栄養分として成長し、植物体(胞子体)となる。

【補足】

  • 核相(核に存在するゲノムの数。ゲノムが一組なら”n(単相)”、ゲノムが二組なら”2n(複相)”と表現する。)
  • 胚のう(種子植物の雌性配偶体。胚のう母細胞が減数分裂した後、さらに3回の核分裂を経てできる。卵細胞1個(n)、助細胞2個(n×2)、反足細胞3個(n×3)、中央細胞1個(n+n)、あわせて7個の細胞から構成される。)
  • 花粉(種子植物の雄性配偶体。花粉母細胞が減数分裂した後、さらに1回の分裂を経てできる。花粉管核(n)と雄原細胞1個(n)で構成される。雄原細胞は受粉後に分裂し、2個の精細胞となる。)
  • 配偶体(単相(n)&多細胞。配偶子を作る植物体。)
  • 配偶子(単相(n)&単細胞。接合/受精して複相に戻る。)
  • 胞子体(複相(2n)&多細胞。胞子を作る植物体。)
  • 胞子(単相(n)&単細胞。胞子体から減数分裂で生じる。分裂して配偶体になる。
  • 核相交代(胞子&配偶体&配偶子の単相世代と、胞子体の複相世代を、交互に繰り返す。)
  • トレニア(アゼトウガラシ科の草本。トレニアでは、花粉管が、“胚のう”の中で卵細胞と隣り合う“助細胞”に誘引されて卵細胞に向かって伸びていくことがわかっている。

【参考資料】

  • 吉里勝利(2018).『改訂 高等学校 生物基礎』.第一学習社
  • 浅島 誠(2019).『改訂 生物基礎』.東京書籍
  • 吉里勝利(2018).『スクエア最新図説生物neo』.第一学習社
  • 浜島書店編集部(2018).『ニューステージ新生物図表』.浜島書店
  • 大森徹(2014).『大学入試の得点源 生物[要点]』.文英堂