SOILーSHOP生物教材製作所 / 自習室

高校生物の予習&復習&自習

【39】動物の配偶子形成

有性生殖では、両親の配偶子が接合することで、両親の遺伝子を受け継いだ新しい個体が生まれる。配偶子は減数分裂により、両親の体細胞のDNAの半分を受け継いでいる。

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動物の配偶子形成

生物のよって、接合する2つの配偶子の”大きさ”や”運動性”の違いの有無や程度は様々。とくに”大きさ”と”運動性”の両方に著しい違いがある場合は、大きくて泳がない方の配偶子を”卵”、小さくて泳ぐ方の配偶子を”精子”とよぶ。

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大きい”卵”は、減数分裂のときに、小さい細胞(極体)と大きい細胞(卵細胞)に不均等な分裂をすることでできる。

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一方、泳ぐ”精子”は、減数分裂の後に、精細胞が変形することでできる。

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精細胞→精子

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【補足】

  • 有性生殖(2つの個体の配偶子が接合することで、新しい個体が誕生する。)
  • 配偶子(“接合”する直前の細胞。ゲノムを1セットだけ持つ。)
  • 接合(2つの配偶子が合体して1つの細胞になること。“卵”と“精子”が接合する場合を特に“受精”と呼ぶ。)
  • 接合子(2つの配偶子が接合してできた細胞。“卵”と“精子”が受精する場合を特に“受精卵”と呼ぶ。)
  • 極体(減数分裂で卵細胞ができるとき生じる小さい細胞。減数第一分裂では、一次卵母細胞が二次卵母細胞と第一極体に分裂する。原数台に分裂では、二次卵母細胞が卵細胞と第二極体に分裂する。卵細胞が極体を放出した部分を”動物極”とよぶ。)

【参考資料】

  • 吉里勝利(2018).『改訂 高等学校 生物基礎』.第一学習社
  • 浅島 誠(2019).『改訂 生物基礎』.東京書籍
  • 吉里勝利(2018).『スクエア最新図説生物neo』.第一学習社
  • 浜島書店編集部(2018).『ニューステージ新生物図表』.浜島書店
  • 大森徹(2014).『大学入試の得点源 生物[要点]』.文英堂