SOILーSHOP生物教材製作所 / 自習室

高校生物の予習&復習&自習

【60】滑り説

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筋肉>筋繊維(筋細胞)>筋原繊維

筋繊維(筋細胞)の内部にある”筋原繊維“が収縮すると、筋繊維(筋細胞)が収縮し、筋繊維(筋細胞)の束である筋肉全体も収縮する。

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サルコメア(筋節)

筋原繊維は、太い繊維(ミオシンフィラメント)と細い繊維(アクチンフィラメント)が互いの間に”滑り“込むようにずれることで収縮する。

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筋収縮の”滑り説“

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収縮しても、暗帯の“幅”は変わらない。

【補足】

  • 横紋筋(顕微鏡で観察すると、暗帯と明帯が交互に繰り返した横縞が見られる。骨格筋と心筋に多い。
  • 平滑筋(顕微鏡で観察しても、暗帯と明帯の縞模様は観察できない)
  • 筋繊維(筋細胞)
  • 筋原繊維(筋肉細胞の中にある繊維状構造。アクチンフィラメントとミオシンフィラメントが重なりあっている。)
  • 筋節/サルコメア(筋原繊維の中で、Z膜とZ膜の間の1区画分。)
  • 暗帯(筋原繊維の中で暗く見える帯状の部分。太いミオシンフィラメントが重なって暗く見える。筋収縮しても幅は変わらない。)
  • 明帯(筋原繊維の中で明るく見える帯状の部分。細いアクチンフィラメントだけが重なって明るく見える。筋収縮に伴い幅が狭くなる。)
  • アクチンフィラメント(筋原繊維を構成する細いタンパク質の繊維。)
  • ミオシンフィラメント(筋原繊維を構成する太いタンパク質の繊維。)

【参考資料】

  • 吉里勝利(2018).『改訂 高等学校 生物基礎』.第一学習社
  • 浅島 誠(2019).『改訂 生物基礎』.東京書籍
  • 吉里勝利(2018).『スクエア最新図説生物neo』.第一学習社
  • 浜島書店編集部(2018).『ニューステージ新生物図表』.浜島書店
  • 大森徹(2014).『大学入試の得点源 生物[要点]』.文英堂